局部加熱で複雑な形状へ処理。多品種少量生産に適しています。
酸素アセチレン炎などの高温の炎を吹き付けて鋼鉄部品の表面を局部加熱するので、加工品の形状の影響を受けにくいです。熟練の技能士が火色による温度制御を正確に行います。また、同じ局部加熱処理の高周波熱処理(焼入れ)のような治具やコイルを必要としないため経済的です。
高周波焼入で対応できないような複雑な加工部品に処理します
事前に綿密な打ち合わせをし、材質に適した熱処理を行います。
特別な治具の製作費を必要としないため経済的です。
火炎焼入れとは
火炎焼入れとは、バーナーを使用して炎を吹きつけ加工品の表面を加熱・急冷を行い硬化させる熱処理です。吹き出す炎は酸素アセチレン炎等を使用します。加熱方法は、位置を固定して一定の箇所を過熱する定置法と、回転させて円周上に加熱する回転法、火口を直線上に動かさず漸進上に全体を加熱する漸進回転法などがあります。
火炎焼入れのメリット
耐摩耗性の向上 | 必要な部分や表面だけを焼入硬化できます |
耐疲労性の向上 | 中心部(奥部)は硬化しないので、圧縮応力の分布により、高い疲労強度が生まれます |
火炎焼入れに適用される主な材質
材料 |
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S45C, S50C, S55C, SCM435, SCM440, SNCM439, SKS3, SUJ2, SK3, SK5, GO5, HMD5, SX105など |
火炎焼入れ ピックアップ
- フレームハード
- フレームハード
- 営業も含め、全員が熱処理技能士です。特級金属熱処理技能士や1級金属熱処理技能士も在籍。