武藤工業株式会社は、長年培ってきた熱処理技術のノウハウを活かし、やっかいな熱処理のリスクを含む金属加工の全工程を一貫して請け負う「金属加工フルプロセスサポート」を提供しています。
お客様からいただいた図面をもとに、材料調達から機械加工、熱処理、研磨加工、表面処理、検査、納品まで、すべての工程を一括して管理いたします。これにより、お客様は複数の業者との調整の手間を省き、高品質な製品を効率的に入手することができます。
熱処理は製品において重要なプロセスであり、製品の最終的な品質に大きな影響を与えます。熱処理専門企業である当社が金属加工を受託することで、やっかいな熱処理工程を最適に組み込んだ金属加工プロセスを設計し、高品質な製品を提供することが可能になります。
熱処理技術の経験と知識を活かし、素材の特性を最大限に引き出す最適な加工方法を提案いたします。
熱処理工程では、材料の変形や寸法変化(変寸)が起こる可能性があります。当社は熱処理の専門家として、これらのリスクを最小限に抑える技術と経験を有しています。そのために事前にやっかいな熱処理後のリスクをお客様と共有し対策を施すことが重要です。
図面の指示について疑問が生じた場合には熱処理の専門家から見た判断や提案を事前にお客様と共有することができます。材料調達から納品まで、すべての工程を当社が責任を持って管理いたします。問題が発生した場合の原因究明や対策立案を迅速に行うことが可能です。
武藤工業は、機械加工設備は持っていません。弊社のお得意様である金属加工業者様の加工形状を把握しているため、最適な金属加工業者様を選定することができます。さらに、弊社はお客様とのとのコミュニケーションを重要視しておりますので、機械加工業者様の忙しさや所有設備を把握しており、効率的な工程管理を実現します。
金属加工のフルプロセスを一括管理することで、各工程間の無駄な待機時間を最小限に抑え、納期の短縮を図ります。また、自社便による製品輸送により、さらなる時間短縮を実現しています。
当社は金属加工のフルプロセスに対応しています
お客様の要求仕様に基づき、最適な材料を選定・調達いたします。コスト、品質、納期を考慮し、信頼できるサプライヤーから材料を入手します。
重要なことは、金属加工業者様に得意な加工分野を依頼します。同じ旋盤加工でも、材質、サイズ、数量、求められる精度、コスト、納期などで変わってきます。
当社の主要技術である熱処理工程では、焼入焼戻し、焼きなまし、浸炭、窒化、高周波焼入など、多様な熱処理方法に対応しています。材料の特性や製品の要求性能に応じて、最適な熱処理方法を選択いたします。
めっきなど、弊社の協力業者を通じて自社便での製品を移動し対応しています。
寸法測定、硬さ試験、非破壊検査など、製品の品質を保証するための各種検査を実施し記録を残します。オーステナイトステンレスの鋭敏化測定、引張試験などにも対応可のです。また産業技術センターなどの公的機関との連携も可能です。
サイズ : 長さ500mm以内、幅500mm以内
ロット数 : 50個以内
可能な材料: 熱処理をする材料(例)S45C、SCM435、SCM415、SK3、SKS3、SKD11、SKH51、SUS304、SUS316、SUS420J2、SUS440C
熱処理工程でのリスクを熟知しているため、各工程での最適な品質管理ポイントを設定しています。これにより、最終製品の品質を高いレベルで保証します。一番大事なのは熱処理前に変寸、変形などの熱処理のリスクを事前に察知することです。
1. 受入検査:材料や半製品の受入時に寸法、材質、外観などを検査2. 工程内検査:各加工工程での寸法、形状、表面粗さなどの検査3. 熱処理後検査:硬さ試験、組織検査、残留応力測定など4. 最終検査:製品の全項目に関する検査と品質保証
材料の受入から最終製品の出荷まで、すべての工程で詳細な記録を保管し、問題発生時の原因究明や品質向上に活用しています。
複数の業者様との調整が不要となり、発注管理や進捗確認の手間を大幅に削減できます。
熱処理による変形や寸法変化は悩ましいです。やっかいな熱処理のリスクを事前に把握し、最終的な製品精度を満たすための最適な金属加工のフルプロセスを提案します。
各処理業者と打合せや工程管理も致しますので時間を割かれることがなく精神的、時間的なメリットも見逃せないです。また、熱処理後の仕上げ加工の必要性を最小限に抑えることで、さらなるコスト削減が可能です。
熱処理による変形を予測し、事前に対応することで、高精度な最終製品を実現。
インコネルに代表されるニッケル合金の複雑形状部品の製造。難削材の加工から特殊熱処理まで一貫して管理し、高品質な製品を提供。
生体適合性の高いステンレス鋼製の精密部品製造。清浄度の高い環境での加工と熱処理を実現。
SKD11を代表とする合金工具鋼の精密加工と熱処理。長年の熱処理ノウハウを活かし、長寿命かつ高精度な金型を製造。サブゼロ処理にも対応しております。
現状ではS45C材にて素材⇒粗加工⇒調質⇒仕上げ加工での一括発注することにより工程を素材⇒調質⇒仕上げ加工へと変更しリードタイム短縮とコストダウンを実現した。
金型の熱処理変寸により精度が保てない⇒図面座標の原点を変更することにより精度が保て仕上げ加工が不要となりリートタイムの短縮とコストダウンを実現した。
図面の仕様通りでは、目的を果たせないときにエンドユーザー様への説明をサポートし、事前にあらゆる可能性を提案し事後の問題の発生を未然に防止します。
基本的に最小ロット数の制限はありません。単品からお受けいたしますが、50個以内のロットを得意としています。
数量、製品の複雑さや要求精度によって異なりますが、通常は受注から2~4週間程度です。緊急対応の場合は、行き違いが無いように電話とメールの双方で連絡を取り合う必要があります。
材質、サイズ、加工内容、数量などによって大きく異なります。詳細な図面をいただければ、迅速にお見積りいたします。技術的に可能であっても価格が合わない場合もあります。指値を頂ければさらに早く可否の判断が可能です。過去の古い図面ですとコストダウンがメインだと推測します。そのような案件には、金属加工フルプロセスサポートはご希望に添えないかもしれません。
自動車、航空宇宙、医療機器、産業機械、電子機器など、幅広い業界に対応しています。精密機械部品、金型、試作品など、多様な製品タイプの製造が可能です。開発段階の案件ですと熱処理の影響をお伝えできるため金属加工フルプロセスサポートの意義を感じていただけると考えています。
金属加工において、熱処理は材料の機械的性質を大きく変化させる重要な工程です。重要な部分であるからこそ高価な特殊鋼を使い熱処理をします。適切な熱処理により、硬さ、強度、靭性などの特性を向上させることができます。しかし、熱処理による寸法変化や歪みのリスクもあるため、事前の適切な設計と管理が必要です。
製品の用途、要求される機械的性質、コスト、加工性、熱処理特性などを総合的に考慮して最適な材料を選択します。当社の経験豊富な技術者が、お客様の要求に最適な材料選択をサポートいたします。コストを削減するために材料のグレードを下げた場合、納品後に不具合が発生し将来的に材料のコストダウン以上に大きな損失を得てしまうリスクについて共有できます。
熱処理は製品の最終的な品質を大きく左右します。適切な熱処理により、製品の耐久性、耐摩耗性、疲労強度などを向上させることができます。一方で、不適切な熱処理は製品の変形や割れの原因となる可能性があります。当社は長年の経験と最新の設備を活かし、最適な熱処理条件を選定し、高品質な製品を提供いたします。