錆びないはずのステンレスが。。。
SUS304について耐食性の実験をしてみました。
『熱処理条件によって【本当に】ステンレスの耐食性は変化するのか』
私たち熱処理業者はステンレスSUS304には鋭敏化というものがあり
熱処理の方法次第では本来備えている耐食性を弱めてしまう、ということを知っています。
ただし、熱処理の温度の違いによってどの程度耐食性に差がでるかは具体的な例がなかったのでわかりませんでした。
JISに規定する塩水噴霧試験の網度が5%なので同じ5%で行ってみました。
熱処理条件は8種類
①400℃空冷/応力除去焼鈍
②500℃ 〃
③550℃ 〃
④600℃ 〃
⑤830℃ 〃
⑥1025℃急冷(固溶化処理)
⑦1180℃急冷
⑧処理なし
↓ 蒸留水と塩化ナトリウムを用意しました。
↓ 5%塩水を作るために、計測しました。
塩化ナトリウム10g
」
↓ 塩化ナトリウム10gプラス蒸留水190gを加えて
ジャスト200g
↓ 撮影は部屋の照明をつけたままにして
LEDランプでさらに照らして
アクションカメラで1分間に1枚撮影する設定をしました。
青い文字盤の時計が置いてあるのは、時間の経過が分かるようにです。
↓ 実際の動画の1コマ
↓実際の大量のjpegファイル
約15日間=365時間=21,900分=21,900枚のパラパラ動画です。
↓ ダウンロードしていただければ、PDFの中に実際の動画のリンクがあります。
更新:2022年12月26日