「硬さ」・耐摩耗性のアップ、経年変化対策などが見込めます。
当社のサブゼロ処理の特長として、二機のサブゼロ槽を保有しており大型のものから多品種小ロットのご依頼まで対応可能です。一定の鋼種については安定化処理とセットでご依頼いただくことで更に高い経年変化対策を実現します。
サブゼロ槽二機 神奈川本社(600×600×600) 東北事業所(450×450×450)
-140℃以下の「超サブゼロ処理(クライオ処理)」対応可能
サブゼロのみでの依頼も可能です。
サブゼロ処理ピックアップ
- 営業も含め、全員が熱処理技能士です。特級金属熱処理技能士や1級金属熱処理技能士も在籍。
- 大きさの異なる炉を揃え、多品種小ロットの熱処理に対応
- 熱処理後にサンプリング検査を行い、「硬さ」を確認します。
サブゼロ処理とは
サブゼロ処理とは、「真空焼入れ」「浸炭焼入れ」「ソルト焼入れ」などの様々な焼入後に-80℃程度まで急冷を行い、発生した残留オーステナイトをマルテナンサイトに変態させる処理になります。この処理によって経年変化等の不具合を防ぎ、また素材の「硬さ」が増加します。通常より低い温度の-100℃以下で行うサブゼロ処理を「超サブゼロ処理」または「クライオ処理」と呼びます。
耐摩耗性は温度の低いほうが効果があり、より高い効果が期待できます。冷却処理にはドライアイス、炭酸ガス、液体窒素を使用します。使用する寒剤によって温度は変わりドライアイス+アルコールで約-80℃、炭酸ガス+アルコールで約-130℃、液体窒素+アルコールで-196℃まで冷却されます。処理時間は温度を均一に保ってから30分程度で、処理後は所定の焼戻しが必要となります。
サブゼロ処理のメリット
耐摩耗性 | 「硬さ」をアップし、耐摩耗性を向上させます |
経年変化 | 残留オーステライトをマルテンサイトに変化させ、経年変化を防止します |
サブゼロ処理に適用される主な材質
材料 |
SCM415, SCM420, SNCM415, SNCM420, SKS3, DC53, HPM31, KD11, SKD11, SLD-MAGIC, SUJ2, HPM38, STAVAX, SUS420J2, SUS440C, SK3, SK5など |